人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

あなたの意見は1%もいらない【読みたいことを、書けばいい】

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1ヶ月に1冊を誰かにプレゼントする企画をやっていたら、今回どうしてか「ある一冊」が人気が高かった。
20冊以上の応募があった中で、まさに6名からの希望がこの本だった。

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「読みたいことを、書けばいい」
という本だ。

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そしてなんの因果かぼくもこの本を読んでおり、やっぱり何かを書こうとする人が出会う本なんだなあと思った。


そしてさらになんの因果かこの本のことをブログにしようと考えていた。
もう後戻りはできない。ぼくはこの本のことを書かねばならないのだと確信した。

この本、タイトルこそ「読みたいことを、書けばいい」というなんとも丸投げみたいなタイトルだけれども、本当に文章を書く上で当たり前だけれども見落としがちで大切な大切な考えが書いてあるように思う。

「ライターの考えなど全体の1%以下でよいし、その1%以下を伝えるためにあとの99%以上が要る。「物書きは調べることが9割9分5厘6毛」なのである」
この1行がこの本の一番核心で、衝撃的な1文だと思う。

筆者の田中さんの書かれた文章を読むと、とにかく徹底的に事実を調べ上げて、しっかりと書き上げていることがわかる。
代表的な文章はこう文章だ。
『秒速で1億円稼ぐ武将 石田三成』
三成コラム『秒速で1億円稼ぐ武将 石田三成』 | 石田三成×滋賀県 ポータルサイト
もはや狂気とも思える斬新な視点で石田三成を書き連ねている。
田中さんの文章は、この文章以外でも累計500万PVになっている。

ほとんどの文章は日記になってないか?って話。

ぼくのブログもそうだけれど、自分が日々感じていたことを伝える場合は、どうかと。
それもこの本の中では
「随筆というのは、事象と心象が交わるところに生まれる文章」
「事象とは、つねに人間の外部にあるものであり、心象をかたるためには事象の強度が不可欠なのだ」
と書かれている。

自分の思ったことを思ったままに書けそうなエッセイだけれども、それもほとんどは事象・事実が大事なんですね。
思ったことという心象だけ書き連ねているのであれば、それは日記。

ぼく自身、知人の書いている投稿を見て事象の大切さに気づいたことがある。
その人のFacebookで流れてきた投稿がいつもものすごくいいねが付いていた。特に結婚しましたとか、転職しましたとかたいそうなことを書いているわけでもなかったのだけれど、読んでみると確かに読みやすくて面白い。長さも十分に長い。長すぎるほど長い。
けど、読まれている。

どうしてかなと思って自分の文書と比較してみた。
そうすると、違ったのは「自分の外」から話が始まり、文章のほとんどが「自分の外」のことについてだった。
例えば、「正月からぬくぬくとコタツに入っていた時に〜」とか、「赤、黄、青、色とりどりの外壁の花屋が立ち並ぶ通りを15分ほど歩いていくと〜」みたいな、外の描写がとにかく多い。自分の考えてることとか感想なんて、最後の最後にポツッと書いて終わりだった。だけど、それが恐ろしく伝わってくる文章だった。
Facebookだから、別に日記のように思ったままを思ったように書いても自由なのだけど、こと他人に読んで欲しいと考えるならこの「自分の外」=「事象」をしっかりと書くということがとても大事なんだと思えた一件だった。

だから先日、書いた記事で新成人に向けた説教くさい文章があったけれども、その文章もとにかく黒ボブくんの描写を書きまくることに徹した。
私には私の順番が必ず来るから - 人生かっぽ —佐藤大地ブログ


それから結論なんて二の次だって話。
伝わる結論を書くために、思考の過程をしっかりと書くということ。
「結論の重さは過程に支えられる」
「「思考の過程に相手が共感してくれるかどうか」が、長い文章を書く意味」
だ。

ぼく自身もこれは気をつけている。
どれだけ主張が激しい文章でも、思考の過程を描くようにしている。
その過程というのは「敗戦の歴史」だ。
つまり自分が打ちひしがれたり、くじけたり、つまづいたことを書くようにしている。
逆に言えば、どれだけ高尚なメッセージが頭に浮かんだとしても、どっかのセミナーで聞いたとしても、その言葉を自分の中に問いかけた時に「敗戦の歴史」が無ければ、ボツにする。
だって、それはたぶん、人類史が書かれ始めた4300年前くらいから今に至るまでのどこかで誰かが名言みたいに残していて、ググれば出るから。

ぼくの記事でこういう記事があるけれども
www.jinseikappo.com

これも、言ってみればぼくが大学の先生に注意されたことを書いた話。自分で自分の恥をさらしているドM記事。
ただ、こうやって過程を包み隠さず書くことが、結論を読んだ時にスッキリさせるんじゃないかと。


読みたいことを、書けばいい。
とてもシンプル。
この本を通して一番大事なことは、自分の文章の良さって結論っていうよりも、過程だっていうこと。
本当に自分のことを伝えたいことを書くのであれば、事実は徹底的に調べるし、書くし、そしてその結論に至る過程や葛藤を、大切に書こうと思う。

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