人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

愛着を持てない性格

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週末にクリーニングを出しに行くのだけれど、早く出せばいいのに、毎度毎度日曜日の閉店間際になって、いつものクリーニングのお店に飛び込む。

「お客様、今度から当店は昼のこの時間にお店を閉めることにしたので、ご不便をおかけします、申し訳ないんですがよろしくお願いいたします。」
ワイシャツを出し終わって手持ち無沙汰に待っていると、店員さんが申し訳なさそうに話しかけてきた。

ああ、そうなんですね。わかりました。

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なんでですか?
と暇つぶし程度に喉元まで上がってきた言葉を飲み込む。
「売上低下と人件費節約」という言葉が出てきたからだ。
ここの店がそんなに儲かっていないのはなんとなく分かる。
まあそういうときもある。しょうがない。
「でもこのお店なくなったら困るなあ。なんか寂しいなあ」なんてことを先走って考える。家の最寄り店がなくなったらこの週末のリズムもちょっと崩れてしまう。

クリーニングに出したワイシャツの代わりに先週出したクリーニングのシャツを受け取る。
5枚出して、5枚受け取る。毎週この繰り返し。
会社員になってワイシャツの選択とアイロンがけはやめた。意外と時間がかかるし、何よりも毎週ピッシリとしたワイシャツを着るとちょっとした気持ちの新鮮さが蘇る。

どーもーと常連っぽい返事をして店の扉を出ると、「このお店なくなったら、どこが近くの店なんだろうな」なんてことを考えている。
「そうしたら、閉店ギリギリにドタバタできないな」とか。

ふと自分の薄情さに気付かされる。
行き慣れた店なんて、そんなものなのかもしれない、と。
ちょっとだけの残念さと悲しさを感じたら、次の瞬間は結局は自分のことを考えている。

「もう少し物事に執着してみたら?」と言われたことがある。
執着しているつもりなんだけどなあ、執着しすぎてる気がするんだけどなあと思う。
その一方でダメだと分かるとスッパリと次のことを考えるという一面もたしかに自覚している。
そういう自分の物事への思い入れのなさと、さっぱりとした性格が、この歳にしてふと恐ろしいなと思うときと、たまらなくしっくりくる瞬間がある。

31年間を生きてきて、この性格に対してのコメントたちが、たった1軒のクリーニング屋でリフレインする。


人生を、かっぽしよう。
案外自分自身が一番この性格と葛藤してるんだから、ほっといてよ、とか思ったりする。