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人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

年の差カップルは、結婚しないのがちょうどいい?

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年の差なんて関係ないと、彼は思っていた。
彼女は何が好きで、何が嫌いでとかいう、価値観が大事なことだと、思っていた。


いわゆる、年の差カップル。



彼は21歳で、彼女は41歳。
20歳の年の差。
それが彼には「好きになったら、差があった」という感じだった。


Strawberry Fields / Gomphrena haageana / 黄花千日紅(キバナセンニチコウ)
Strawberry Fields / Gomphrena haageana / 黄花千日紅(キバナセンニチコウ) / TANAKA Juuyoh (田中十洋)


年の差を気にしたことなんかなかったし
もちろん、年の差があるから付き合ったと言う意識もない。


確かに、彼は年上の女性が好きな傾向にあった。
好きだなあと思った女性はなぜか、だいたい自分よりも年上。
だからと言って同世代が好きにならないわけでもない。
実際に同世代と付き合ったこともあった。




それが彼と彼女をつないだものだった。


あの日、飲みの席で、彼女がいたテーブルと、彼がいたテーブルの共通の友人がいて
ノリの良い友人は、一緒に飲もうよ、とテーブルをひとつにした。
それが出会い。



「へえ、花が好きなんですね、ぼくも好きです」

「大学生の男の子で花育てているなんて珍しいね」

「ベランダで育ててるんです」

花の話をすると、彼女の顔が優しくなるような気がした。

「今度、タネあげるね」
「嘘じゃないっすよね」
「ホントだって」
彼女が育てている花が、彼の好きな花で、じゃあ、という流れから始まった。


それから、彼は花の育ち具合を写真に撮ってメールするようになって
彼女はそれに返信をするようになる。


こんな花もらったよ。
見に行きたいです。
どうしたんですか。
仕事がね……

花の話が、次第にお互いの話になり、気づけば、恋人だった。
彼にはそう思えた。


Night flowers
Night flowers / hern42


「夜のほうもやっぱり手慣れてんだろ?」
とかいう質問は、大学の友人たちからは呆れるほど多くて
「遊びに行くお金とか出してくれるんでしょ」
という言葉もたくさんあった。


そういう
悪気はない友人たちから、たまに嫌な発言もあったけど、特には気にしていなかった。


ただ、ひとつ
このまま、結婚するの?
という言葉には、戸惑っている自分がいた。


ホントに好きなの?と訊かれれば
好きだよ。と即答できるのに。


うん、考えてる。
そう答えるしかない自分が、ふがいない。



water pot
water pot / [cipher]


「結婚って、どう思う?」


そう彼が彼女の部屋で言ったときがあった。
「確かめた」と言ったほうが正しいかもしれない。
自分一人でなかなかはっきりした答えを見つけ出せずに、彼女と一緒に探そうとしたのかもしれない。



だめ。


つん、と、それだけ言って、彼女は花に水をやりに行ってしまった。


「どうして?」


彼が追いかけても、なかなか彼女は答えようとしない。



「おれ、好きだよ、ずっと一緒にいたいと思ってる」


「好きで一緒にいることと、結婚することは違うの」


「違うことなんてないでしょ!」
彼女に言うというより、自分自身の気持ちに負けないように言ったのかもしれない。


じゃあさ、と彼女は彼の顔を見て話し出す。


「子どもはどうするの? 欲しくないの?
 結婚したらもう子ども産める年でもないかもしれない。
 それに、わたしすぐおばあちゃんだよ?介護が始まるよ?
 それだったら、楽しい付き合いにしたほうがいい。
 絶対に。」


「そのとき、わたしは荷物になる。あなたの。それはイヤなの」


年上。
そのとき、初めて感じる、差。


結婚と言う言葉だけを自分は夢見ている一方で
彼女は、それについて現実的なことをきちんと考えていた。


「どうして荷物なんて言うんだよ」
それが、精一杯だった。



skyflower
skyflower / the_neuromancer


彼は結婚という言葉を彼女に伝えるのはやめた。


年の差が荷物になって欲しくなんかない。
年上と結婚するのは学生の遊びごとじゃない。



甘っちょろい言葉なのかもしれない。青臭い言葉なのかもしれない。


年の差は、ある。
けど、年の差を考えた上で、きちんとそれを受け入れられるようになりたい。
子どものことも
老後のことも
それ以外のことも
きちんと責任を取れるような場所に立ちたい。


年の差を「荷物」なんて感じさせたくない。
しっかり社会人として自活能力もつけて、
彼女の心配を一緒に考えられるようになりたい。


君さえ良ければ。
若いぼくが、君のそばにいたい、と。


彼は、働いて、彼女に結婚を申し込もうと思っている。




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