人生かっぽ

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人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

金色の海が美しいと思った僕は同時に悲しいと思うから

エッセイ
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美しいと思う気持ちって
悲しい気持ちに近いと思うのです。


ぼくの地元には海がありません。
内陸のまち。


けれど先日歩いていて見つけたのです。
あったじゃないかと。
金色の海。
稲穂の海。
内陸のオーシャンビュー。


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思い返せばぼくが大きくなるにつれ
知らず知らずのうちに田んぼが消えました。
そこに家を建てるようになって。


昔は夏になると
たくさんある田んぼの周りには
蛍がたくさんいました。


その光景は普通のことだと思っていたから
友人があまりに蛍を貴重そうに言っていて
逆に驚いて。頭おかしいんじゃないかと。


友人のような、
蛍を狂ったように愛おしむような、
そういう美しさは感じませんでした。
だって
いつの間にか蛍がいなくなったことさえ
気付かないほど意識していなかったのです。


この前、とぼとぼと地元を歩いていたあの日。

ああ、海が、あった、と思ったあの日。


美しいと思ったのです。田んぼを。


けれども同時に悲しくなって。


そのとき初めて
ああ、田んぼがなくなっていたのだな
とそう気付いたんです。


美しい・綺麗だな・尊いなと思う気持ちは
失いたくないという気持ちに近いのだなと。
だからぼくらは
たったひとつしかないものに手を合わせ
たったひとりしかいない人に手を合わせる。
そうなんじゃないかな。



こうやって
ああ、美しいなって思って悲しくなる瞬間が
これから先どれくらいあるのだろう。
今までどれくらいあったのだろう。
なんか切なくて数えたくないけど。



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