人生かっぽ

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人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

後輩に仕事、きちんと任せよう。必要なのはリーダーシップではない

バイト コミュニケーション
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「これ、やっといてね、〆切5日までだから」
「はい、分かりました」
それは、気だるそうな返事に聞こえました。

InClass.JPG
InClass.JPG / Bill Selak


後輩に楽しんで仕事をして欲しい。


かと言って、自分には
この会社の道を示すような
リーダーシップもない。


そういう状況で仕事を
楽しんでもらえるようになったのは
きみに“期待してる”と伝えることでした。
Mitarashi dango (mochi)
Mitarashi dango (mochi) / 305 Seahill


バイトのチームを任されてから
気づけば、ぼくの後輩は6人に増えていました。


だんだんと、
他のメンバーにふっていく仕事の量も
増えて行く。

Shoop
Shoop / Tomi Tapio


言ってしまえば
単純に仕事をふって行って
「四の五の言わずにやれ」
と言えば良いのですけど
モチベーションの低い仕事は結果的にミスも増えてきます。


それに
できれば楽しく仕事して欲しいし
自分が頼んだ仕事が
プラスαも含めて返ってきて欲しい。


贅沢にもそんなことを願うようになります。


そういうこともあって
後輩の態度がどんどん気になるようになりました。




仕事そのものが楽しくないのかな。
確かに、見方によればそれはそうで。
Excel入力したり、
頼んだ資料をサイズを変えて資料をつくったり
実際にぼくもかつてはそう思っていたわけで。



ぼくの場合は
上司がつきっきりで教えてくれたから
どこが楽しいか分かりやすい環境でした。
けど、彼らひとりひとりにぼくが
それをする時間もない。


どうしたら良いのだろう。

そうしている間に、ついに、
ひとり、やめさせてしまいました。


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このままだと、みんなやめてしまう。


そんなことばかりが頭によぎり
駅前にあるJUNKDOの棚を眺めれば

自然と目にとまるのは
「任せるのがうまい人間」
みたいなタイトル


やっぱり、何とかしないといけない。
悩みとも一致して本を開く。


しかし、どうにも今の自分に
ピタッとハマらない言葉ばかりが並び
ため息ばかりが出る。


そんな風に読んでいたときに
引用されていたある話を読みます。


詳しい話は忘れてしまったけれども
ある経営者が、
技術者に大きな仕事を任せたときに
そんなの無理です、と言い返されて
「きみができると思ってるから
 ぼくはきみに頼んでいるんだ」
と言い、技術者がその言葉にハッとして
見事成し遂げたという逸話。


ぞくっ
と鳥肌が立ちました。


自分が求めていた言葉だと
無意識のうちに吸い込まれる。


これ、誰の言葉だろう。


確かめると
松下幸之助パナソニック(旧松下電器)の創業者」
と書いてある。


このとき、ぼくは初めて
松下幸之助という名前と出会います。

200px-Konosuke_Matsushita_01


そうか、そういうことか。


自分ができるから、
出来上がりまで全て予想して
任せるんじゃなくて

できないから、分からないから
できそうな人に、任せるのか。


だから、任されたほうは
その期待を聞いて
よし、やってやろうと思うんだ。
自分しかいないから。


ただ
その人ができると思うから任せる。
それはもうすでに
無意識のうちにしていたことでした。


けど、ぼくに足りなかったもの。
それは
期待を言葉にして伝えていなかった
ということです。
「やっといてね」
そんなんで伝わっているわけが
ありませんでした。


じゃあ
どういう言葉で
伝えればいいんだろうか。


そんな疑問をふわふわ浮かべながら
他の本もとにかく読んでみる。


そしてある1冊の本の中で
ある言葉が目に飛び込んでくる。
「力を貸してもらえないかな」
これだ。
その場で口になじむように
馬鹿みたいに練習する。


「力を貸してもらえないかな」
「力を貸してもらえないかな」
「力を貸してもらえないかな」



Mitarashi dango (mochi)
Mitarashi dango (mochi) / 305 Seahill


ぼくらはこれをやり遂げるんだ!
そうやって道を示す力も
確かにチームを引っ張る力になります。
その力は強力です。


そういう道を示す力が
“リーダーシップ”だとするならば
バイトの世界のような
「基本的に仕事はおりてくる」ところで
仕事を他のひとに任せるときには
リーダーシップで何も示せないときもあります。


どうしてかと言うと
いざそれを達成するための仕事に分けたときに
見方によれば
意外と淡々とした仕事になってしまいます。


そういうときでも、おりて来た仕事を
できる限り気持ち良くやってもらいたい。


だから
どうして自分がそれをやるんだ?
そう思ったときに、お願いね、だけじゃなくて
期待することをハッキリ言葉で言えなくても
「きみの力を貸してもらえないかな」
それくらいだったら
言葉にして言うことはできるはずです。


それをきちんと伝えて行こうと
ぼくはこのときに思いました。


この言葉を言うことで
仕事を任せたときの
後輩たちの顔が変わりました。
仕事をもらっても嫌な気がしない
と言われたこともあります。


任されたことを嬉しいと
思ってもらえるコミュニケーション。
この体験が“マネジメント”の始まりでした。





前回の話


そっか、人見知りの原因って、「話せない」からじゃないんだ - 人生かっぽ — 佐藤大地のブログ

次回の話


「頼んだのに、なんでやってないの?」はテキトーな仕事の証拠 - 人生かっぽ — 佐藤大地のブログ


本文で紹介した記事


バイトでも組織を変えてやる そのために僕に明らかに欠けていたひとつの考え方 - 人生かっぽ — 佐藤大地のブログ


スカウトで入ったバイトがクソすぎた。けど“掲示物”の仕事をしたら…… - 人生かっぽ — 佐藤大地のブログ

松下幸之助 - Wikipedia


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