人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

「お前はダメだ」と言われることが会社員の貴重な経験である

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「一生懸命やってきたのに、自分を否定されてきたのが辛かったんだよね」
と彼は言って。
「おれだっておれなりにやってきて、
 それなのにおれがまるで何もできていないかのような物言いして、
 なんかおれってなんなんだろうなって思った」
と言った。

ぼくも会社に入ってから同じような経験をなかなかにしてきていたから、
その滲み出るような悔しさが痛みに近い状態で伝わって、うなずいた。

ちょっとした沈黙のあと、
彼が

「けど、こういうのも必要なんだろうな」

とぽつりと言う。


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自己否定。
という経験はかなり辛い経験で。

ぼくらは自己肯定をすることで自分を保っている。

人から見ればたとえそれが
1ミリも進んでいないことのように思えても、
いや、実際に1ミリも進んでいないとしても
ぼくらは「わたしは大丈夫」なんてことを言うか、
あるいはそんな自問自答をしないことで
自分を肯定して、「自分が何も無い存在なのかもしれない」なんておそろしくなるような考えを取り除いている。

けれど、自己否定はそのおそろしい考えを目の前に突きつける。

「あなたは何もやってない」
「あなたは全然できていない」
そんなふうに言って。


「けど、こういうのも必要なんだろうな」
と彼が言って。

それから
「だからおれは会社に入ったんだし」
と。

で、思い出した。
もともと会社に入るつもりのなかった彼から
会社に入ることにした。と連絡を受けたとき
「おれはさ、やっぱり誰かにちょくちょく指摘しもらわないとダメな人間なんだよね」
と言ったことを。


たしかにそうなんです。

一年間フリーで働いてきたぼくからしても、
フリーと会社で働くことの大きな違いは、目上の人から自己否定をされる回数です。


フリーで働くと、パートナーやら尊敬する人は増えるけども、
「上司」という存在は皆無。ゼロ。

そうすると、どうなっていくか。

なんとなく自分を「だいじょうぶ、だいじょうぶ」って言い過ぎる日々が続いちゃって。
朝起きなくても大丈夫。
収益出てなくても大丈夫。
計画立ってなくても大丈夫。

マイペースがいつしか甘やかしになる。
それがフリーの怖いところ。

フリーで身を立てるならよりストイックに遊ばないといけない。
うまくいっているフリーの諸先輩がたを見るとそう思いました。

自己否定は一度いまの自分に「NO」を出す。
もう一回自分を作り直す作業に入る。

不思議なもんで、
どれだけNOを出されても
「なにくそ」「そんなわけねえだろ」
と反抗する自分はいるもので、
そのときに出てきた自分が、まぎれもなく今日という日まで作り上げてきた確固たる自分だったりして
そのほんのわずかにでも残った確固たる自分をもとに
もう一度自分を積み上げていく。

この作業は、毎度毎度しんどいながらも、
脱皮するくらい爽快な気持ちになるもんです。
脱皮したことないけど。

「だから会社に入った」
ぼくもそう思います。

なかなかね、親がいなくなると自己否定なんて経験もされないすからね。

ブログ書いてても、叩かれることはあるけど自己否定はないから。


と、まあ自己否定の良さみたいな部分もあるとは思いつつも、
どうしたって自己否定されるとしんどいもんで、
自己否定を前向きに乗り切るには
「そもそもの忍耐力 × 今日の体力」=「HP(ヒットポイント)」
が必要で。

HPが少ないと、自己否定でぺちゃんこにされちゃうのです。
たまたま今日めっちゃ元気なかったりすると、もう耐えられんわけですよ。
あとめっちゃ元気でもそもそも「はあ鬱……」とか口癖な人だと耐えられんわけですよ。

だから、自己否定いつでもウェルカムっていうよりも、
日によるし。人による。
と思う。


と、ここまで書いてきて
漫画『インベスターZ』で自己否定について描いていた話があってなるほどと思った部分があるから載せておきます。

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「弱い人間だから」
とあの日彼は言ったけれど、そんなことはないんじゃないかな。

ぼくはきみが十分強い人間だと思う。


人生を、かっぽしよう