人生かっぽ

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人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

Gunosy退任の木村新司って何者?会社づくりの大黒柱具合もすごかった 今後の影響は

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Gunosyの共同経営者であった木村氏が8/28に退任していることが弁護士ドットコムの記事で明らかになりました。
グノシーの木村新司共同代表が「退任」したことが判明! 大型資金調達を牽引|弁護士ドットコムトピックス

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写真 網羅的ニュースでFlipboardにも勝てる--「グノシー」が海外進出 - CNET Japan



これに関して

同社取締役CFOの伊藤光茂氏は、「もともと既定路線での退任だった。大々的に発表しなかったためか誤解を招いているが、先日の決算との関係は全くない。会社が次のフェイズに進むためのポジティブなもの」と説明

グノシー木村共同代表が「任期満了で」退任--赤字決算は無関係 - CNET Japan



今回は、木村氏のこれまでのGunosyでのポジションと功績を取り上げます。
あんまり脚光浴びてないんですが、
この方、資金以外の財のやりくりもすごかった。


Gunosyとは

TwitterFacebookで言及していることや、はてなブックマークにブックマークしている記事等からユーザーの興味を解析し、決められた時間にユーザーの興味に合った記事が配信されるサービス。


「あなたぴったりのニュースが届く」が一時期のうたい文句。



木村新司氏について


1978年生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。
株式会社ドリームインキュベーターにて戦略コンサルティング、及びベンチャー投資、育成を行う。
株式会社シリウステクノロジーズ取締役として、AdLocalの発案、サービス化、モバイルSEO事業の立ち上げと技術開発を行う。
リサイクルワン社長室長、オークファン顧問を兼任しながら、2007年3月に株式会社アトランティスを平行して立ち上げ。
同社をグリー株式会社に売却後、GREEの広告事業の国内海外の事業を統括。

投資家として株式会社Gunosy創業に関与。2013年より代表取締役Gunosy共同最高経営責任者(CEO)だった。




木村氏のGunosyでの仕事:実は組織作りでも大黒柱だった

技術や事業面に関してはノータッチ

福島氏:私は割と、何でもやっています。最初は、とにかくサービスの開発に集中してきましたが、ここ一年くらいは広告の立ち上げを、かなりやってきました。今ではデータも揃ってきましたし、広告をよくわかっている人も入ってくれましたので、ある程度までは見えてきました。私自身、ゼロからガッと何かを立ち上げるのは、結構得意な方だと思います。エンジニアリングについてはもちろんですし、ビジネスサイドも問題のフレームさえしっかり掴めれば、解決していけるという手ごたえはあります。でも、もし好きなことを挙げていいとしたら(笑)、やはり一番好きなのは、サービスを見ているときですね。

木村氏:僕はどちらかというと、資金を調達したり、キーマンとなり得る人材を集めてきたりという役割が多いですね。チームが拡大していくときに、スクスクと伸びていけるような、精神的支柱というか、そういった優れた核となる人を連れてきて、バランスを取っていくということをここしばらくはやってきています。実は、事業サイドは、あまり見ていません。他のメンバーの役割分担で、十分にうまく進んでいくという手ごたえがあります。しいて言えば、「大事なところでずれないように」ということと、もう一つは、「タガを外す」ということですかね。「100万ユーザーではなく、1000万ユーザーだ」「1000万ユーザーではなく、1億ユーザーだ」といった、一桁上に行けるような、「タガの外し方」はいつも意識をしています。

Gunosy(グノシー)が考える「チーム論」


木村氏はメディア展開(CMうったり)や
KDDIなどからの大型の資金調達を仕事としていたようです。

ここらへんの関わり方から考えるに、
木村氏が抜けることで事業自体の内容には何らの変わりもないようには思います。
が、資金調達や組織の人材など成長して行く上での財の調達は木村氏にかなり依存していたことが分かります。


発言の中にある「海外戦略」という仕掛けの上でも
あるいは先日「SmartNews」が大型の資金獲得をして
ニュースアプリ戦争が勃発し
SmartNewsもまたCMを展開してユーザーを獲得しようとして来る中で
はたして木村氏が抜けたことはどのように影響して来るのか。


Gunosyの組織化も勧めた

福島

木村さんがGunosyを会社化した後、「組織」というものを良く知っている経験者がいいタイミングで入って来てくれたことによって、「会社」になってきた気がします。

会社には、「リズム」が必要です。会社運営のリズムみたいなものが途切れないための仕組みが重要なのです。その一つがまず、「朝、ちゃんと会社に来ること」です

Gunosy(グノシー)が考える「チーム論」

やはり、経営はビジョンが合って、行動規範があって、目標設定があって、その運用と、評価と全部が連動していないとダメだなと思うようになった。実際、それで結果が出ている。いくら会社が小さくても整備する必要がある。

「会社は社会の公器」- アトランティス 木村新司氏が語る「ビジネス選定における3つのアドバイス」 | U-NOTE【ユーノート】

そこには
「30代になって、経営というものに注力し始めた。その途端、会社が成長し始めた」
という経験があるようです。



作る上でのポイントは、やはり、会社は社会の公器であることを忘れてはいけない。それを忘れると、社長、社員の個人の目的達成のためだけの会社になって、社会的に受け入れられない。



学生ノリの集まりをきちんとしたパフォーマンス集団にしたのは
木村氏の組織作りの貢献が大きいようです。


見落とされがちですがこういう組織作りって血肉づくりですから
これができていないと
サービスが良くても規模拡大して行くのが難しいわけです。


こういう点で会社の早い段階での血肉作りの貢献はでかいと思います。


さらに

ビジョン、ミッションなどを定め、と同時に日々KPIを定めて、運用していく必要がある。KPIだけの会社も見てきたが、短期的には伸びるが長期的には必ず失敗する。(GREE光通信は、朝晩両方でキチンと追っている)

「会社は社会の公器」- アトランティス 木村新司氏が語る「ビジネス選定における3つのアドバイス」 | U-NOTE【ユーノート】


という木村氏の考えは組織にこう浸透している。

グノシーではかなり数字をシビアに見ていて、「良くなかった数字」を毎朝徹底的に分析。
早い時は日毎どころか時毎PDCAなどという恐ろしいスピードで改善施策をまわしている

定時帰りで組織とサービスを成長させる!Gunosy(グノシー)の経営スタイル - 株式会社Gunosyの転職・求人情報 | Find Job !


これも木村氏の組織作りが大きいようです。



これまで木村氏が関わる主な大型資金獲得の流れ


2014年3月にKDDIからの12億円が出資

そこから、ウルトラマンを起用したCMを展開

これを機に3月中旬には180万だったアプリのダウンロード数が、4月23日時点で250万
これまでにニュースアプリは500万ダウンロードを突破したとしている。






また

4月22日から英国において英語版iOSアプリの配信を開始。
世界で“日本式”のニュースアプリを浸透させ、
3年後には1億ダウンロードを目標。

その後、2014年6月までにKDDIなどから
計24億円の資金調達を実現

8月末に明らかになった5月期決算では、
約14億円の当期純損失を計上。


赤字はGunosyが今後ユーザーを拡大して行く上での
大々的なCM費用の先行投資と言われています。


巨額の赤字のマイナス面が騒がれていますが
赤字が必ずしも悪いわけではありません。


ソフトバンクでさえ、つい最近まで大きな赤字を抱えていました。
しかも当初の赤字脱却の予定を覆して
基地局を増大するとか方針転換もあったわけです。
(その理由が「Twitterで約束しちゃった^^」だから怖いんですけど(笑))


ただ、その赤字が予定していたものなのかそうじゃないのか。
それが問題になるわけです。
「こういう予定できちっと返しますよ」
という借金かどうか
「こんなはずじゃなかった」
の状態なのか。


収益については

具体的な数字は明かさなかったが、2013年11月から提供している、ユーザーの興味関心に基づいて広告を配信できる「Gunosy Ads」は順調に成長しており「非常に収益性は高い」(木村氏)

網羅的ニュースでFlipboardにも勝てる--「グノシー」が海外進出 - CNET Japan


としていますが。



木村氏の投資家としての手腕


そもそも木村氏はGunosyの経営だけではなく
投資家としての手腕もあります。


投資資金の元手は、
スマホアドネットワーク事業を運営していたアトランティス社を
GREEに約20.8億で売却した際のキャピタルゲインと思われます。


その投資先を見てみると幅広く
ビットコインや決済システム、ソーシャルリクルーティングなど。



投資先についてはこちらによくまとまっています。

Gunosy木村新司氏の個人投資家としてのリターンは約50倍?【ファンド・リターンズ③】 | The Startup


Gunosyも初期は投資家として関わっていたようです。


そもそも木村氏と福島氏の出会い

福島氏:私が大学院在学中に「こういうものがあれば便利だな」ということでGunosyを作っていました。そして、リリースした日に、木村さんからFacebookでメッセージが来まして、「会いませんか」と。私は木村さんとは面識がなかったのですが、Gunosyリリース後は、ユーザー数も増えてきて、定着率も高くて、、といったようにどんどん伸びていきました。そうなると、サーバ代も相当かさんできます。このユーザーの伸びと、ポテンシャルを考えると、学生グループでやるのではなく、会社にした方がいいと判断しました。そして木村さんからの出資もあり、Gunosyを会社にすることにしたのです。

木村氏:Gunosyを最初に見た時に、「これは化ける」と確信しました。(中略)で、すぐに福島さんに連絡をしたのです。当時、福島さんは大学院卒業後、普通に就職をしようとしていたのですが、「会社として、ちゃんとやろう」と、説得しました。美味しいものも食べさせましたよ、色々と(笑)。


2013年11月にグノシーの共同代表に就任。
創業者の福島良典氏とともに同社の代表取締役となり、
共同最高経営責任者(CEO)


先の投資家としての話も考えると木村氏は
初期の頃のサービスが伸びるかどうか見極める力や
それを伸ばそうとする行動力は
おそろしく優れたものを持っているのではないでしょうか。


たた、サービスのステージが進んできて
好奇心おう盛なアーリーアダプターを取り込むところから
みんなが使っているからとか
○○に有利だからという層を取り込むのでは
話が違ってくるというわけです。
ここからどう伸ばすかで、
木村氏の手腕がどう働くかはわからない。




で、木村氏は成果不振で解任されたのか? 今後どう影響する?


以上をふまえるとやはり
予定していた退任と言うのはまんざら嘘でもなさそうです。
木村氏本人も会社の状態を見極めて
自分がいるべきじゃないとおりたのかもしれません。
真相は本人しか分からないわけですが……


まあ福島氏発言の組織についてのこんな哲学もあるわけですし。
(別問題かも分かりませんが)

僕らは「上手くいかなかった点」について "誰かの責任を追求しない"ようにしていますから。
そんなことをすれば改善策が生まれる阻害要因になってしまうし、反省なんかしてる時間があれば、サービスそのものの価値向上に努めたいです

定時帰りで組織とサービスを成長させる!Gunosy(グノシー)の経営スタイル - 株式会社Gunosyの転職・求人情報 | Find Job !



事実はどうであれ
適材適所で会社の財を調達していた功績は目を見張るものがあって
そこが抜けた部分は影響があるのではと思う次第でございます。


ただ、サービスが伸びる伸びないだけではなくて
木村氏の哲学が生きた組織、生きたサービスに
なっていってほしいなあと思いますね。