人生かっぽ

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人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

「机上の空論」大学生の僕に先生がくれた財産は、「例えばどんな?」という言葉

コミュニケーション 大学生活
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めちゃくちゃな暴論と、やたらプライドの高い、困った大学生でした。ぼくは。
実際、「手を焼いた」と恩師に言われました。


ゼミの中、沈黙が走ります。
「このような法は正しくないのではないでしょうか」
とゼミ生が言って
「別に『悪法も法なり』でしょう」
声の大きなぼくの主張に、部屋が黙り込む。
「勝った」それを見てぼくはそう思う。

そこに先生が一言。
「佐藤さん、『悪法』っていうのは、
 例えばどんな法を言うのですか?」

うっ…例えば…?

「例えばどんな?」
そんな単純そうな質問が、
大学までの勉強で頭が良い気になっていた、机上の空論のぼくを、
ちょっとは叩き直してくれた財産のように思います。

Chimichurri Sauce Recipe
Chimichurri Sauce Recipe / Fareham Wine

大学までの「正解」を砕き、もう一度、積み上げる


shortbread stack
shortbread stack / lisamurray


その恩師の質問で、一番記憶に残っているのは
「例えばどんな?」
のように思います。


「例えばどんな?」
その言葉によって、何度も何度も
自分が大学に入るまでに覚えてきた「正解」が砕かれていく。
悪法も法なり
「『悪法』って例えばどんな法?」


家庭教師をしていて、自分の生徒について思うのですが
大学に入るまでの勉強って(それが良いか悪いかは置いといて)
例えば、
フランス革命によって人権宣言がなされ法の前の平等などが宣言された」とか
「日本では基本的人権が保障されています。基本的人権とは、自由権、平等権、社会権参政権です」
という教科書に書かれた「正解」の文面を覚えて、
その正解を、聞かれた時に、正しく言うことが求められる。


そしてそのまま大学に上がる。
ぼくも上がっちゃった一人なわけです。
しかも、「自分は結構知ってるで」みたいなプライドを持って。


けど、大学でもう一度
「正解」が「正解」なのか考え直させられ
そして自分の言葉でもう一度正解を作らせられる。

すっ飛ばすように頭の中に入れてきた「正解」を
「例えばどんな?」によって砕かされて
砕いた言葉を、もう一度自分の言葉を使って積み上げる。



目で見て触れる言葉になる


Kneading the bread
Kneading the bread / mallydally


「正解」ばかりを使って、議論をしていると
問題の核心を見抜けない、
「机上の空論」という言葉遊びになります。
つまり、リアリティのない意見になります。
「そんなこと本当にあるの?」
「そんな人本当にいるの?」
と言われてしまうような。


「例えばどんな?」
その質問を突きつけられて、
最初は抽象的な言葉が、どんどん
自分たちが経験してきたことや、
自分たちが見てきたことへと変わっていく。
つまり、具体的になっていきます。

「日本の中学校教育が悪いと思います」
「例えばどんなところが悪いんですか?」
「中学校の教師の指導方法です」
「例えばどんな教師のどんな指導方法ですか?」
「こういう教師のこういう指導方法です」
……


「例えばどんな?」を繰り返していくと
言葉遊びではない、まるで触れられるような言葉や意見に出会うことができます。
「見てください、この部分がまずいんです」
「見てください、この人が原因です」
「見てください、この出来事がきっかけです」
「じゃあちょっと確かめに行きましょうか」
というように。



 **


「例えばどんな?」
今では当たり前のようにぼくも繰り返すこの質問は、
言葉を空っぽにせず、きちんと中身を詰める
ぼくにとっての財産です。



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