人生かっぽ

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人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

私は浮気相手でいい。私は浮気相手がいい。

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正直、その話を聞いたとき、ア然としてしまう。最初は。


「浮気相手のほうが、ぜったいにラク。ぜったいに」


会いたいときに会うことができる。

むしろ優先してくれる。

帰ってくれる。




こんなにお互いに良い関係は、ない。
そんなふうに彼女は言いました。



浮気相手のほうがむしろトク

cotton candy
cotton candy / ♥ jules


それこそ、いままでいろんな女性と話してきた中で、
どうしても浮気相手になってしまうとか、どうしても不倫相手になってしまうとか、
そういう人はごまんといて。




「好きになった人とか、素敵だなと思った人には、いつもなぜか相手がいる」
というひともいたし


「人のものほど欲しくなってしまう」
というひとすらいる。




けど、そのひとたちは、どっちかっていうならば
「真っ当に付き合いたい」と思っていたし
「浮気や不倫で落ち着いちゃうならしょうがない」という考え方だし
どこか人の相手をとっているところにやましさは感じているようだった。
(とられるほうが悪いと言う人もいるけど)




だから、そのときの彼女の話はいつもとはちょっと違っていた。


だって
「付き合うくらいなら、浮気相手のほうがいい。コスパ、みたいな」
と言うから。


聞いていて、おいおいおいおい、とこっちが周りを気にしてしまうほどに堂々と主張する。




その理由を聞けば、こういうこと。


そもそも、
浮気相手は束縛されない。
こっちが会いたいと思った時に連絡すればいい。


彼氏といたら、そうはいかない。
寂しいときは連絡してほしいってせがまれるし、
それがなんだか義務のようになってくる。
そのくせ、こっちが寂しいときは連絡もしてこない。
「忙しいから」とかなんとかって言いわけされる。
「こっちの事情も考えてよ」とか逆ギレをされる始末。


浮気相手のほうがなんだかんだで優先してくれるってこともある。


「会いたい」と相手に言うと、むしろ優先すらしてくれる。
「しょうがなく」とか「なんとなく」一緒にいる彼女という立ち位置とはぜんぜん違う。


そして、
じぶん一人でいたいときは、
「今日は一人でいたい」
と言えば帰ってくれる。

相手には帰るべき場所がある。
だからそういうことができる。


欲しいときだけ、楽しさや、優しさをもらうことができる。
相手も、それを喜んで与えてくれる。




浮気相手として生きてきたときのほうがすっきり生きられる

タイトルなし
タイトルなし / fazen


最初っからそういう考え方だったんだろうかと、なんとなく彼女の過去が知りたくなって
「どういうきっかけでそういう考え方に?」
と聞く。




それこそ、彼女も最初は、「どうしてかいつも浮気相手になる人」という部類だったそうで。
望んで浮気相手になっていたわけではなかった。




それでも、「私もそろそろまともな道を」と思って「彼氏」が何人かできる。


彼氏はマメに連絡したり、
おいしいお店にも連れて行ってくれたり
記念日だって忘れないで祝ってくれた。

「今日はこっち来てよ」と言えばそうしてくれたし
料理だって作ってくれたし
風邪のときも看病してくれたりしてくれた。


けど、
そこにはいくらかの縛りも待っていて。


連絡もなしに部屋に来るし、
男友達とご飯を食べればなじられる。
連絡を放置すると返せとばかりに追撃の連絡。

「わたしの時間もあるの考えてよね」
そう言ったときに
「なんで付き合ってんの、じゃあ?」
と言われて、はたと気づいたらしい。


なんで付き合ってんだろうね。
と。


いつの間にか気づいたのは
じぶんが浮気相手として生きてきたときのほうがすっきり生きていたこと。

ほんのわずかの罪悪感と、
ほんのわずかの遠慮だけふまえていれば、
とても心地よい関係をつくれていたこと。



「それはさびしくないの?」
と聞くと


「恋人っていう存在に何か期待しちゃって
 期待した先に何もなかったときのほうがよっぽどさびしい」
と。




「それでもさ、試してみようっては思わない……?」
と食い下がって聞いてみるけども、
「どうしてそこまでして恋人を持たないといけないのかなって思う」
と返される。



なんとなく、ぼくのどこかも、凝り固まっていた気もしてきたのです。





 ***



浮気。


都合のいいときだけの関係。


恋人という1対1の関係を「これが答え」と見せられてきたから
そうじゃない関係を、「何かを捨てた関係」と見てしまう。

浮気相手でいることが、なんとなく負け組という後ろめたさがあるのは、
もしかしたら
妻でいることがステータス、正統派としていた時代の考え方のような気もしてくるんです。

けれど、こうして突きつけられると、考え込んでしまうのです。


恋人ってのは
何を約束してるのだろう?
あるいは
何も約束してないんだろうか?


浮気って言葉が、ポジティブとネガティブの間をフワフワっとしている。


人生を、かっぽしよう
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