人生かっぽ

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人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

人の価値観をバカにするな。映画『女子ーズ』からユルいくせに学べるたった1つのこと。

レビュー コミュニケーション
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『女子ーズ』をやっと観た。笑った。なにこれ。

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映画「女子ーズ」公式サイト





キャストも
高畑充希さん、有村架純さん、桐谷美玲さん、佐藤二朗さん、
そして福田雄一監督(『勇者ヨシヒコ』シリーズ)という大好きなメンツなので、
観ないでどうする、くらいの作品。

思った通りのテンションで、
ずっとにやにやしながら作品を観てました。

この作品、タイトルから何となく察していただけると思うのだけれど、
かっこいい戦隊モノが敵を倒すというストーリーではなく。

もちろん敵は倒すのだけど、戦隊の結成からおかしくて、
前回の戦隊が任期満了を迎え、司令官のチャールズ(佐藤二朗)が、
「最近は女性が強い時代」というのを雑誌で見て、
ついでに名字に色が入っている5人を選抜したという経緯で結成された、
という経緯。

「女子ーズ」という戦隊をボランティアで支えながら、
それぞれがバイトや仕事、恋愛、夢を抱えているというところに焦点が置かれている。

だから、ときどきだれかがヤボ用で、
休む。


そういうなかで、どうやって協力しながらチーム運営をするか
(きちんとみんな来るか)
というところが主だった問題点でもある。

まあそんなゆるテンションにどハマりな作品だったのだけど、
そんな中でもきっちり考えさせられるとこは考えさせられちゃったりもした。
そんなまじめな私がくやしい。



一番印象に残ったシーン。
ぼくは、そのシーンから「価値観」について考えさせられることになる。


場面は
リーダーのレッドが、仕事で大事なプレゼンが入り、
いつもよりも強力な怪人・蛇怪人スネークネルネが攻めてきたときに、仕事を優先してしまうというところ。

ギリギリ、レッドのいない4人で勝ったはいいものの
(というか不戦勝。蛇だから変温動物なので夜になって気温下がって帰っちゃう)
4人は、レッドである直子の部屋に押しかけて、来なかった理由の説明を求める。


で、そこでお互いの価値観上の不満が爆発する。

ちょっとセリフを紹介します。

(赤木直子)
美術館建設の競合プレゼンがあったの。あたし夢だったからさ、美術館作るの。
みんなのおかげで、多分勝ったと思う。
ありがとう。

(青田美佳)
ふざけんなよ。

(赤木)
え?

(青田)
ふざけんなよ!
あたしだってバイト真っ最中だったよ!

(黄川田 ゆり)
あたしも。

(緑山 かのこ)
あたしも、今度のお芝居のおけいこの真っ最中だったんですよ。

(赤木)
ごめん。
ほんとごめん。
でも、ほんとに大切な…

(青田)
こっちのバイトは大切じゃないとでもいうのかよ。

(黄川田)
ひどい。ひどいです。

(青田)
こっちはチャールズが全員そろえっていうからバイトきつきつの中行ってんのにさ。
ゆりだってギャラでないのに行ってんだから。

(紺野 すみれ)
すみれ、こわかったです。蛇怪人怖かったです。

(黄川田)
大事な仕事があったら行かなくていいんですか。
なら私もう2度と行きません。

(赤木)
ちょっと待ってよ。

(青田)
なに?なんか言い分でもあんの?

(赤木)
バイトでしょ、だって。あたし社員なんだよ!?
どうしても難しい時はさ、バイトの人たちでどうにかしてよ!

(青田)
なにそれ。

(緑山)
直子さん……

(赤木)
私だって、やりたいなんて言ってないのに勝手にリーダーやらされてさ!
あんたたち普段から適当に休んでたんだから、こんなときくらい休ませてくれたっていいじゃん!

(緑山)
直子さん、見損ないました。

(4人は去る)

他人のモノサシはじぶんとは違う


そもそも、この作品自体、監督が奥さんの協調性の無さを見て、
こういう人が戦隊組んだらおもしろいことになるな、という着想から始めたものらしい。

女子ーズ - Wikipediaより)


上のシーンでも、戦隊モノだから余計おかしくは見えるし、非現実的だけど、
よくよく考えればぼくらの生活にこういうことはものっすごくあって、
それは女子だけではなくて、男子にもちらほらあることだと思う。

で、ここで1番問題なのが、
必死になるあまり、他人の価値観を自分の価値観で測ってしまって、上下関係をつけてしまってる点。
仕事は上。バイトは下。そういうふうに。




「価値観の違いで…」


なんてことを、恋人や夫婦の別れの理由、バンドの解散の理由なんてので見る。


他人の価値観ってのは、じぶんの価値観のモノサシで計ってはいけない。

というのも、価値観ってのは
「じぶんは何を優先するか」
という順番づけの基準なわけで、
「じぶん」のものなのに、
そこに「他人の基準」を無理やり入れて、
「だからあなたは我慢しなさい」っていうのは、
じぶんが無価値だと言われてるも同じ。


たとえば、ぼくが
「朝コーヒーを飲まないと死んでしまうから、
  その15分はぼくの好きにさせて欲しい」
と言ったとして。

べつにそれがなんの差し障りもないときだったら、
「まあ、好きにすれば?」
と、
もしかしたら菩薩のような目で、
もしかしたら若干の冷めた目で、
もしかしたら死んだ魚のような目で、
あなたはぼくを見るかもしれない。

けど、それがお互いが同じ車に乗っていて、
しかも家族が緊急搬送され、かなり急いでいる状況なら、どうか。

「てっめえ、まじふざけんなよ!
 コーヒーくらい1日飲まなくても死なねえわ!
 落ち着いたら溺れ死ぬほど飲ませてやるわ!」
と、およそ人の言葉とは思えない言霊をぼくにぶつけてくるんじゃなかろうか。


価値観とは、こういう問題が起きてくる。


利害関係がないときや、一緒になにかを目指さないときは
「人それぞれ」
で済むところを、
そうではなくなると、途端に存在否定が始まる可能性すらある。


ひとつの目標に最短・最善で向かう必要があるからこそ、
2人以上の価値観のモノサシを、
1つにするというしんどい作業が待つ。


だから、まずなによりも大切なことは
「あなたはあなたなりの優先順位第1位を大切にした」
「わたしはわたしなりの優先順位第1位を大切にした」
とお互いのモノサシを、まずは認め合うところから始める。
そうすることで、話し合い、場合によっては妥協する姿勢がお互いに出来上がってくる。


 ***


さて、そんなこんなで、女子ーズはどうやってこの困難を切り抜けたのか。
それはぜひ本編を見て、考えてみてください。


とりあえず、1回目は何も考えずに観ることをオススメします。


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