人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

佐藤ノート

佐藤ノート№45 〜あとがき〜

佐藤ノートをお読みいただいてありがとうございました。 佐藤ノートはこの№45をもって終了とさせていただきます。 さて、この佐藤ノートは、そもそも自分の体験談が受験生の支えになるかもしれないと思い、発刊させていただきました。自分自身、現役、一浪、…

佐藤ノート№44 〜本を読みなさい〜

本を読んだほうがいいよ。 本を読みなさい。 そういうことばっかり お念仏のように言われ続け 僕たちは育ってきたし 実際そういう教育を受けてきた。 けれどその答えを教えてくれる人は あまりいなくて 強迫観念のように 僕らを襲い続ける。 僕は本が読むの…

佐藤ノート№43 〜ending &; opening〜

受験生活が 全て終わって 何をしていいのか分からなくなった。自分は何をすればいいのだろうか。とりあえず やりたいことをやってみた。 昼間まで寝てみた。 本を読んでみた。 散歩をしてみた。 絵を書いてみた。 だらだらと昼寝してみた。 飽きるくらいテレ…

佐藤ノート№42 〜想う強さ〜

二浪目で初めて 第一志望校以外の大学を 後期試験とは別に 受験することになった。 いわゆる滑り止めだ。 僕の第一志望大学を希望する受験生は 余裕で受からなければならない。 偏差値の問題では そう言われる大学だった。とは言っても その大学には その大…

佐藤ノート№41 〜先へ先へ〜

国公立前期試験終了後 僕は第一志望の大学を後にした。 50分ほどかけて歩いて帰った。帰った先は予備校だった。 国公立の前期試験や 私立の試験が 続々と終わりを告げ ついこの間まで活気があった自習室は まさに、もぬけのからだった。 この一年の僕の戦場…

佐藤ノート№40 〜布団と卵〜

自分の部屋にこもって 布団を深くまで被る。 今年もまたこの日がやってきた。 さすがにこの日は 毎年集中できず 勉強は手に付かない状況になる。合格発表そこに自分の番号が あるか ないか ただそれだけの出来事に それまでに泣く、発狂するといった、 自分…

佐藤ノート№39 〜春夏秋冬〜

二浪目の受験生活は 受験生活の中で最も淡々とした一年だった。 朝起きて、着替えて、 朝食を食べ、歯を磨き 家を出て、 バスに乗り、予備校へ。 授業を受け、お昼を食べ、 コーヒーを飲み、 その日の復習を軽くし、昼寝。 午後は自習が多く、17時にパンを食…

佐藤ノート№38 〜数学の才能〜

「どうした佐藤」高校の数学の先生が そう驚いたのも無理はない。 学年での成績が10位に入る僕が 「たかが」数学の小テストで 赤点を取って再試験の教室にいたからだ。 周りには「できない子」ばかりいた。 そこに僕がいるのは 先生からしたら変に映ったかも…

佐藤ノート№37 〜描く妄想〜

入試直前 シャープペンの芯が描く線は しばしばピタリと止まる。 今年の4月には 僕はどこかの大学生に なっているんだろうな。 志望校の大学には 入ることができているんだろうか。 どんな人と話しているんだろうか。 同じ一年の中でも 全く生活が違う自分を…

佐藤ノート№36 ~逆転への意志~

「一日目が終わった夜に もしかしたらこの子は本当に 死ぬんじゃないか、と思った」 僕の母は 僕が二浪目のセンター試験の思い出を こう語る。 センター試験は まさに大失敗だった。 他の受験生より センターに力を入れてなかったから 「ある程度」できない…

佐藤ノート№35 ~勝負する自分~

ふぅ、と息を吐く。 深呼吸で吐く息さえ震える。 ついに本番だ。 今自分が試験を目の前にしていることなど 嘘のようにしか思えなかった。それでも 何もしないでそこに行ったわけではない。 学習日記を見返した。 そこに書いていることしかできないし そこに…

佐藤ノート№34 〜緊張をからかう〜

僕は人よりも緊張する。 環境が新しくなると すぐに腹痛を起こす。 一浪目に前期試験に向かうバスの中でも お腹が痛くなり 試験どころではなくなった。 精神面が本当に弱い。 「緊張を楽しめ」という言葉を 僕は理解できなかった。 今でも理解できていないと…

佐藤ノート№33 〜人事を尽くして天命を待つ〜

特定の宗教徒なわけではない。 かといって無宗教なわけでもない。 だから何かに対して祈る。 困ったときやどうしようもない時。 けれどその前に 自分でできることはやってから祈る。 現役や一浪目のとき 試験前になっても 今自分がどの分野ができて どの分野…

佐藤ノート№32 〜揺らぐ決意〜

暖房が効きすぎたバスの中で 頭をぼーっとさせ 途中うとうとしながら 英語文法問題の過去問の復習をする。 ひしひしと感じるようになった センター試験のことを思うと 身震いしかしないが。センタープレの判定はまさかのD判定。 他のセンター模試でもC判定…

佐藤ノート№31 〜手紙〜

二浪目の時に 使っていた携帯電話の 保存メールフォルダに 宛先を入れていないメールがある。 送りたい相手のアドレスはない。そのメールは 二浪目が始まる直前の自分から 二浪目にもがいている自分と 二浪目を終えた自分に宛てたものだからだ。 「好きなこ…

佐藤ノート№30 ~想像と眼前~

話せれば 馬鹿だよね、なんて 笑って解決できることでも 他人と話していないと どうしようもない状態で うんうん唸ってしまうことが多くなる。 二浪目のときに 誰とも話すことがない日々が続き ともすれば自分に声があるのかないのか 分からなくなる瞬間さえ…

佐藤ノート№29 〜生き続けることは罪か〜

苦しさが増してくるほど 自分しか見えなくなる。張りつめたほうが 見えてくるものがあるから それもいいが 受験勉強は孤独な戦いではあるけれど その戦いを支えている人が かなりいることを忘れがちだ。 僕の母は、 毎日4時頃に起きて弁当を作っていた。 正…

佐藤ノート№28 〜誰のために笑うのか〜

秋きっと僕の顔はひどかった。 いまやもうその顔は 思い返すこともできない。 というか 当時はその顔が 普通の顔だと思っていたから 気にかけることなんかしなかったわけで だからそもそも 思い出すなんてことが不可能なのだ。 他人という存在を忘れるほどに…

佐藤ノート№27 〜一握りの奇跡〜

うまくいく模試もあるけれど 失敗する模試も多かった。 それは直前になっても変わることはなく 浮かれたのと同じ分 落ち込んだ。 二浪目の始まりに抱いたのは 計画通り行けば 秋口に記述もマークも順風満帆で 夏開けくらいまではきついけど それからはストレ…

佐藤ノート№26 〜まぐれの効用〜

東北大模試で見事に 8位をとった僕だったが その後が順風満帆に行ったかと言えば 実はそうでもなかった。 実力の一部だったとはいえ 全く初見の問題ではなかったものを解いて いい成績を取ってしまうと 「自分の実力を正確に測る機会を 失ってしまった」 と…

佐藤ノート№25 〜まぐれを呼ぶ方法〜

serendipity という言葉がある たとえば科学者が 実験の手順を失敗したことが原因で 大発見するような 偶然が幸運につながるようなことを言う。僕は二浪目のときに 東北大模試で全国8位をとった。 しかし これは種明かしをすると serendipityだった。 国語の…

佐藤ノート№24 〜良薬は口に苦し〜

10月に入ってから かなりストイックになることができて 一浪目に全ての大学を落ちたとき 家族に自分が放った一言を思い出す。「次は宅浪するから」大学のホームページで 自分の受験番号がないことを確認すると 家族に早々とそう宣言した。その発言は家族の猛…

佐藤ノート№23 〜ぶれないために捨てる〜

二浪目の10月と11月 僕は一番集中していた。 やることが見えているようだった。 その頃には 夏に一度はまってしまった、 泥沼のような迷宮からは 遠く離れることができた。春には来ないようにさえ思われた 「入試」が 水平線から太陽が見えるように はっきり…

佐藤ノート№22 〜死ぬ気でやれ、むしろ死ね〜

「死ぬ気でやれ、むしろ死ね」 そんな狂喜乱舞した言葉を 何かの紙の裏に書いて 部屋の壁に貼った。 貼ったのはたぶん9月あたりだったと思う。ずっと計画的にやってきた。 吐くまでやれとか 連続何十時間勉強せよとか 精神論は嫌いだった。 適度に休憩をとら…

佐藤ノート№21 〜無理×Something =0 〜

人一倍負けず嫌いのくせに 癖だった言葉が「無理」だった。その言葉を浪人している時に 禁止にした。 理由はそんなに大それたものではない。 人一倍負けず嫌いだということを 自覚して半ば誇りにしていたのに 「無理」を連呼する自分が 矛盾しているように感…

佐藤ノート№20 〜知行合一〜

一浪目と二浪目の決定的な違いを 今まで何個もあげてきたけれど まとめてみるとぴったりくる言葉がある。「知行合一」多くの偉人とされるおじさんやおばさんが この言葉を掲げてきた。 その細かいニュアンスなどは 人により違うものの 僕が解釈しているよう…

佐藤ノート№19 〜自殺と原始人〜

段々と浪人生活に息苦しさを感じると どうしようもない閉塞感に 襲われるようになる。 孤独そのものの二浪目の生活だったので 僕は精神的に不安定になった。 当然のことのように 毎日予備校に同じ時間に行く。 同じ時間に昼ご飯を食べ 毎日同じような勉強を…

佐藤ノート№18 〜「僕」と「ぼく」と「ボク」〜

もう少しでこの長い 「夏休み」というトンネルを抜ける。そう思った瞬間 同時に二学期が始まってしまう。 そういう不安が襲ってきて プレッシャーとの追いかけっこが始まる。 僕はそういうことを考えたとき 二浪目にしていたことは 今からセンター、二次試験…

佐藤ノート№17 〜1コマだけの脱獄犯〜

二浪目の夏休みに僕はよく逃げた。 やりきれない気持ちを ぶつけることができず 本屋まで歩いていって 1コマ分くらいの時間を 立ち読みに費やして また自習室にトボトボと帰ってゆく。 本屋から街に出ると はぁ、といつもため息ばかり出た。 周りに歩いてい…

佐藤ノート№16 〜受験生の「あき」は夏にくる〜

勉強を続けていくうえで 意外と厄介な問題がある。 「飽き」だ。一生懸命やらないと。 もっとやらないと。分かってはいるのに 気怠さに襲われて 手が一向に動かない。僕も受験時代に 「飽き」と格闘してきた一人だ。 二浪目の夏、やはりそれはやってきた。 …